風俗賃貸不動産貸店舗物件情報(大阪)&風俗ニュース
大阪のデリヘル、キャバクラ等の風俗貸店舗物件情報お届けします!
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書籍紹介
「下流」とか「格差」のせいですね、わかります!~『女はなぜキャバクラ嬢になりたいのか?』
『女はなぜキャバクラ嬢になりたいのか?──「承認されたい自分」の時代』 三浦展・柳内圭雄著、光文社新書、740円(税別)
ベストセラーとなった『下流社会』から約3年。家族や都市の問題と絡めつつ、一貫して日本社会の階層化について言及してきた著者の新刊である。さすがはマーケッター、人目を引くタイトルの付けかたを心得ている。「女はキャバクラ嬢になりたがっている」ことを自明の前提として「なぜ」と問うてしまうあたり、「えっ、今の時代はそうなってるの?」と思わせてしまうインパクトがある。
本書は、今年3月に刊行された三浦展の『日本溶解論』で明らかにされた「若い女性のなりたい職業の第9位にキャバクラ嬢がランクイン」という調査結果に焦点を当て、さらに発展させたものである。
この調査は、三浦の主宰するカルチャースタディーズ研究所が、2007年に全国の15~22歳の若者を対象に行った携帯のメールアンケート(女性の対象者は1935人)である。その際、なりたい職業の選択肢が29種類に限られていたため、08年に選択肢を59種類まで増やし、25~32歳という一つ上の世代も比較対象に加えた本格的な調査を再度実施。
その結果をもとに本書は組み立てられている。本文を主に三浦が書き、共著の柳内圭雄は巻末インタビューなどの取材部分を担当している。
08年の調査結果では、キャバクラ嬢を選んだ15~22歳の女性は全体の20.5%で、順位も12位と依然高い(対象者は1154人)。対する25~32歳の結果は、9.4%で35位と低い(対象者は423人)。対象人数にかなり開きがあるじゃないかというツッコミはさておき、とにかくこれらのデータが「いまの若い女性はキャバクラ嬢になりたがっている」という前提の根拠になっている。
正社員になれないし、まわりに金持ちの男もいないから…
では、なぜキャバクラ嬢になりたがるのか。調査結果に加え、キャバクラ嬢とその予備軍50人へのインタビューをもとに著者は、
メディアの影響により、キャバクラ嬢になる抵抗感が薄れた
バブル崩壊などで、「今が楽しければいい」という現状享楽志向の価値観が広がっている
自己承認欲求を満たしてくれる対人サービス業に魅力を感じる
といった理由を挙げているが、もっとも重要視するのは「雇用情勢の変化」である。
〈女子(特に高卒以下の女子)がまともに正社員になれないという状況が、キャバクラ嬢になりたい女子を増やしているのだ。/またバブルの崩壊は、若い女子の中に、男に頼らず自分の力で稼がなければならないという意識をもたらしたと考えられる。女子が高校を卒業しても正社員になることは難しく、なれたとしても条件は悪い。かと言って、まわりには十分な所得を稼ぐ男も減っている。そういう現状においては、若いうちにできるだけたくさん稼げる仕事をめざす女子が増えるのは当然だろう〉
なるほど、もっともらしい話ではある。だが、本書を読み進めていると、「はたして本当にそうか」と疑わしく思えてくる。なぜなら、本文に引用される数字が恣意的に選ばれていたり、本文とデータの整合性が取れない箇所が散見されるからだ。
たとえば、「現在の職業別に見た『なりたい職業』」の調査結果をもとに、著者は〈「キャバクラ嬢」になりたい女子の比率は、正社員と非正社員・バイトと失業者、無業者などで高い〉と書いている。
そこで調査結果の表を見ると、現在の職業7種のうち「キャバクラ嬢になりたい」と答えた割合がもっとも高いのは、「正社員」「非正規雇用者」で25.2%(同率1位)、次いで「専業主婦」の22.7%、これに「短大・専門学校生」「大学生・大学院生」「高校生」が続き、「失業中・無職」は14.0%と最下位である。
また、〈非正社員・バイトと失業者では、「歌手・ミュージシャン」「雑貨屋」「ネイルアーチスト」「ダンサー」なども多く、最も芸能系や水商売系への関心が強い〉とも書いているが、「失業中・無職」のなりたい職業1位は「保育士、福祉関係、看護師」である。確かに2位以下に芸能関係が続いているとはいえ、1位の職業についてまったく触れないのは不自然だ。さらに突っ込めば、雑貨やネイルアーチストがなぜ「芸能系や水商売系への関心が強い」につながるのか。
こうして詳細にみていくと、データを適宜つまみ食いしながら、文章によって虚像を作り出そうとしているように感じてしまう。
そもそも本書の出発点となったアンケートは、複数回答がOKなのだ。著者も認めている通り、「ちょっと1回なってみてもいいかも」という軽い気持ちで「キャバクラ嬢」にチェックした人も多いだろう。
そして、なにより読んだ当初から気になっていたのが、はたして選択肢に「専業主婦」があったのかということだ。
『日本溶解論』を参照すると、07年の調査では「専業主婦」は29業種のうちに含まれていない。本書には08年の調査結果の上位40位までが掲載されているが、「家政婦・ホテルのメイド」「イルカ調教師」なんてニッチな職業まで登場するのに、「専業主婦」は見当たらない。残り19業種についての記載はなく、評者もカルチャースタディーズ研究所のホームページなどネット上で調べてみたものの、全容はわからなかった。
「今どきの…」で括るのに、「結婚」は邪魔ですか?
だから推測の範囲を出ないのだが、このアンケートにははじめから「専業主婦」の項目がなかったのではないか。もし仮にあったとしたら、一定数がチェックをつけ、上位にランクインしていただろう。著者自ら、キャバクラ嬢になりたい女子にインタビューすると〈将来の夢として、専業主婦を挙げる子は少なくない〉と書いているのだ。
つまり、食べていくために「手っ取り早くたくさん稼げる」キャバクラ嬢を選ぶ一方で、「収入の高い男性と結婚して仕事をしない」という選択肢を選ぶ可能性は、著者も十分承知なのだ。にも関わらず「専業主婦」を除外したのは、そうした保守化傾向があらわになることで、「承認されたい欲求の強い昨今の女性が、キャバクラ嬢になりたがっている」という著者の主張が薄まるのを恐れたのではないか。なんてうがった見方もしてみたくなる。
世代論は、とかくセンセーショナルな一部だけを取り上げて「いまの○○は」とひと括りにして、ほかに蓋をしてしまう傾向がある。だが、団塊の世代すべてが学生運動に身を投じていたわけではないし、女子高生のすべてが援助交際をしていたわけではない。
本書が目指したのは、「職業社会学」だという。単に「若い女性の多くがキャバクラ嬢になりたがっている」という指摘だけにとどまらず、その社会的背景にまで踏み込み、「格差の広がりを示すイチ現象」として捉えることが目的である。
ならば、「キャバクラ嬢になりたい」と答えなかった約80%が、「キャバクラ嬢になりたい」と答えた20%とどこが違うのか。「なりたくない派」は「なりたい派」やキャバクラ嬢をどう見ているのか。「なりたい女子」という片側にだけ光を当てるのではなく、全体を見通してこそ説得力が増しただろう。
着眼点はおもしろいが、結果として「今どきの若い女性は……」というありきたりな若者論のネタを提供したにすぎない本、との印象を受けた。
(文/澁川祐子、企画・編集/須藤輝&連結社)
『女はなぜキャバクラ嬢になりたいのか?──「承認されたい自分」の時代』 三浦展・柳内圭雄著、光文社新書、740円(税別)
ベストセラーとなった『下流社会』から約3年。家族や都市の問題と絡めつつ、一貫して日本社会の階層化について言及してきた著者の新刊である。さすがはマーケッター、人目を引くタイトルの付けかたを心得ている。「女はキャバクラ嬢になりたがっている」ことを自明の前提として「なぜ」と問うてしまうあたり、「えっ、今の時代はそうなってるの?」と思わせてしまうインパクトがある。
本書は、今年3月に刊行された三浦展の『日本溶解論』で明らかにされた「若い女性のなりたい職業の第9位にキャバクラ嬢がランクイン」という調査結果に焦点を当て、さらに発展させたものである。
この調査は、三浦の主宰するカルチャースタディーズ研究所が、2007年に全国の15~22歳の若者を対象に行った携帯のメールアンケート(女性の対象者は1935人)である。その際、なりたい職業の選択肢が29種類に限られていたため、08年に選択肢を59種類まで増やし、25~32歳という一つ上の世代も比較対象に加えた本格的な調査を再度実施。
その結果をもとに本書は組み立てられている。本文を主に三浦が書き、共著の柳内圭雄は巻末インタビューなどの取材部分を担当している。
08年の調査結果では、キャバクラ嬢を選んだ15~22歳の女性は全体の20.5%で、順位も12位と依然高い(対象者は1154人)。対する25~32歳の結果は、9.4%で35位と低い(対象者は423人)。対象人数にかなり開きがあるじゃないかというツッコミはさておき、とにかくこれらのデータが「いまの若い女性はキャバクラ嬢になりたがっている」という前提の根拠になっている。
正社員になれないし、まわりに金持ちの男もいないから…
では、なぜキャバクラ嬢になりたがるのか。調査結果に加え、キャバクラ嬢とその予備軍50人へのインタビューをもとに著者は、
メディアの影響により、キャバクラ嬢になる抵抗感が薄れた
バブル崩壊などで、「今が楽しければいい」という現状享楽志向の価値観が広がっている
自己承認欲求を満たしてくれる対人サービス業に魅力を感じる
といった理由を挙げているが、もっとも重要視するのは「雇用情勢の変化」である。
〈女子(特に高卒以下の女子)がまともに正社員になれないという状況が、キャバクラ嬢になりたい女子を増やしているのだ。/またバブルの崩壊は、若い女子の中に、男に頼らず自分の力で稼がなければならないという意識をもたらしたと考えられる。女子が高校を卒業しても正社員になることは難しく、なれたとしても条件は悪い。かと言って、まわりには十分な所得を稼ぐ男も減っている。そういう現状においては、若いうちにできるだけたくさん稼げる仕事をめざす女子が増えるのは当然だろう〉
なるほど、もっともらしい話ではある。だが、本書を読み進めていると、「はたして本当にそうか」と疑わしく思えてくる。なぜなら、本文に引用される数字が恣意的に選ばれていたり、本文とデータの整合性が取れない箇所が散見されるからだ。
たとえば、「現在の職業別に見た『なりたい職業』」の調査結果をもとに、著者は〈「キャバクラ嬢」になりたい女子の比率は、正社員と非正社員・バイトと失業者、無業者などで高い〉と書いている。
そこで調査結果の表を見ると、現在の職業7種のうち「キャバクラ嬢になりたい」と答えた割合がもっとも高いのは、「正社員」「非正規雇用者」で25.2%(同率1位)、次いで「専業主婦」の22.7%、これに「短大・専門学校生」「大学生・大学院生」「高校生」が続き、「失業中・無職」は14.0%と最下位である。
また、〈非正社員・バイトと失業者では、「歌手・ミュージシャン」「雑貨屋」「ネイルアーチスト」「ダンサー」なども多く、最も芸能系や水商売系への関心が強い〉とも書いているが、「失業中・無職」のなりたい職業1位は「保育士、福祉関係、看護師」である。確かに2位以下に芸能関係が続いているとはいえ、1位の職業についてまったく触れないのは不自然だ。さらに突っ込めば、雑貨やネイルアーチストがなぜ「芸能系や水商売系への関心が強い」につながるのか。
こうして詳細にみていくと、データを適宜つまみ食いしながら、文章によって虚像を作り出そうとしているように感じてしまう。
そもそも本書の出発点となったアンケートは、複数回答がOKなのだ。著者も認めている通り、「ちょっと1回なってみてもいいかも」という軽い気持ちで「キャバクラ嬢」にチェックした人も多いだろう。
そして、なにより読んだ当初から気になっていたのが、はたして選択肢に「専業主婦」があったのかということだ。
『日本溶解論』を参照すると、07年の調査では「専業主婦」は29業種のうちに含まれていない。本書には08年の調査結果の上位40位までが掲載されているが、「家政婦・ホテルのメイド」「イルカ調教師」なんてニッチな職業まで登場するのに、「専業主婦」は見当たらない。残り19業種についての記載はなく、評者もカルチャースタディーズ研究所のホームページなどネット上で調べてみたものの、全容はわからなかった。
「今どきの…」で括るのに、「結婚」は邪魔ですか?
だから推測の範囲を出ないのだが、このアンケートにははじめから「専業主婦」の項目がなかったのではないか。もし仮にあったとしたら、一定数がチェックをつけ、上位にランクインしていただろう。著者自ら、キャバクラ嬢になりたい女子にインタビューすると〈将来の夢として、専業主婦を挙げる子は少なくない〉と書いているのだ。
つまり、食べていくために「手っ取り早くたくさん稼げる」キャバクラ嬢を選ぶ一方で、「収入の高い男性と結婚して仕事をしない」という選択肢を選ぶ可能性は、著者も十分承知なのだ。にも関わらず「専業主婦」を除外したのは、そうした保守化傾向があらわになることで、「承認されたい欲求の強い昨今の女性が、キャバクラ嬢になりたがっている」という著者の主張が薄まるのを恐れたのではないか。なんてうがった見方もしてみたくなる。
世代論は、とかくセンセーショナルな一部だけを取り上げて「いまの○○は」とひと括りにして、ほかに蓋をしてしまう傾向がある。だが、団塊の世代すべてが学生運動に身を投じていたわけではないし、女子高生のすべてが援助交際をしていたわけではない。
本書が目指したのは、「職業社会学」だという。単に「若い女性の多くがキャバクラ嬢になりたがっている」という指摘だけにとどまらず、その社会的背景にまで踏み込み、「格差の広がりを示すイチ現象」として捉えることが目的である。
ならば、「キャバクラ嬢になりたい」と答えなかった約80%が、「キャバクラ嬢になりたい」と答えた20%とどこが違うのか。「なりたくない派」は「なりたい派」やキャバクラ嬢をどう見ているのか。「なりたい女子」という片側にだけ光を当てるのではなく、全体を見通してこそ説得力が増しただろう。
着眼点はおもしろいが、結果として「今どきの若い女性は……」というありきたりな若者論のネタを提供したにすぎない本、との印象を受けた。
(文/澁川祐子、企画・編集/須藤輝&連結社)
テーマ : 大阪・梅田風俗貸店舗物件情報
ジャンル : アダルト
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